お知らせ

<2007/07/26>

【新潟県中越沖地震】現地情報(第7報)

※新潟県支部の岡部支部長から送信いただいたメール(7月25日、21時55分)を掲載いたします。

[新潟県支部⇒本部事務局]

地震から10日目の報告をします。

発生3日目に電気が復旧。9日目の夕方に水道が復旧し、幾分過ごしやすくなるかと思いきや出勤後、茨内センター隣の空き地が水田状態。水道の本管は復旧したものの敷地内の上下水道管が地中で破損しているらしく、上水道は全て空き地に流れ出ていたのでした。出勤後、地主さんにお詫びに伺う一日のスタートでした。

水道関係の業者もてんてこ舞いなので、これから1か月は仮設トイレとお付き合いすることになりそうです。まだ、梅雨中で涼しい日が多いので良いですが、梅雨が明けたらと思うと便秘知らずの私もどうなるやら・・・。

日曜日も結局、休暇は困難で働きづめでした。協会の皆さんを始め、応援に来て下さっている県内の専門家の皆さんから励ましていただきながら日々支援にあたっています。

さて、前置きが長くなりましたが、震災も10日目で道路や電気・水道が復旧し始めた関係で、被災直後の混乱期を脱したところです。23日に8号線が開通したことや警察の誘導で市内の渋滞も減少傾向にあります。相変わらずガスの復旧が遅れているため自由にお湯を使えないので病院においては今後皮膚炎が心配されています。被災者もこの不便な状況を諦め始めている印象も受けています。多くの人に長期戦の覚悟がで始めているのではないかと思います。

相談事業については、先週末の土日及び昨日は相談電話は多かったですが、本日は少なめでした。茨内に寄せられる相談の中で目立つのは、避難所等から寄せられる未治療のケースです。震災前は社会とのつながりも少なく事例として挙がらなかったケースが、避難所に避難してきたことを契機に発見されたり、家屋倒壊の危険があるにもかかわらず避難しないなどのエピソードを通じて相談が寄せられています。こういった相談は現地にスタッフを派遣して目で情報収集してから対応するようにしています。と言うわけでなかなか通常業務にシフトできませんが、それでも「茨内センター」の憩いのスペースには利用者が5〜6人過ごしています。

明日からは仮設住宅の申し込みも始まります。アパート暮らしをしていた精神障害者の一部は地震によりアパートがひどく壊れ、大家さんも立替予定がなく退去を余儀なくされるケースもあります。明日からは住宅支援が本格的にスタートします。その後は引越し支援も必要でしょう。仮設住宅に入居してからは慣れるまでそっと見守り体制で支援していくことが必要と考えています。そういった意味においてはこれから仮設住宅に入居し慣れるまでの期間は個別支援期になるかもしれません。

中村研修部長によれば当協会員からも続々と支援協力の回答が寄せられているということです。実際、障害者支援については当事者支援及び支援者支援(スタッフに休息を与える)のために、精神保健福祉士等の専門家を当面派遣してほしいという依頼を県庁にしました。先日、山岡副会長の報告にもあったように、当協会で「○○の活動を通して被災地支援を行う準備をして待機するので、要請してほしい」という旨で県庁に申し入れを行う件ですが、数日前から担当課とやりとりを行ってきました。その結果、明日、明後日中に会長代理名で申し入れする予定になっています。

被災障害者に対して個別的な資金援助も必要となってくるかもしれません・・・。

震災により27日の祇園柏崎花火大会(新潟3大花火でお勧めでしたが・・・)は中止になりました。8月2〜3日は長岡大花火大会です。当事者も支援者も花火を観て一息つけるといいのですが・・・。風呂が先かな?

(報告者:岡部正文さん/新潟県支部長・新潟県精神保健福祉士協会会長)


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