お知らせ

<2007/07/19>

【新潟県中越沖地震】現地情報(第3報)

※新潟県支部の岡部支部長から送信いただいたメール(7月19日、01時06分)を掲載いたします。

[新潟県支部⇒本部事務局]

今日は、地域で生活する精神障害者の第一回状況確認を全て終了しました。全てと言っても何らかの支援を受けている方と必要と思われる方を震災直後からピックアップして合計350人の状況確認を終えたということです。現場の労力は大変なものではありますが、正直こういった作業はある程度は専門性よりもスピードが要求されます。

明日以降は、支援の必要度合いをアセスメントする作業に入ります。柏崎では350人プラス100人程度(この100人は社会復帰施設利用者等です)をPSW・NS・OT・CP合計20人程度で2人1組チームを作り、電話や訪問で支援必要度をチェックします。この段階から専門性が要求されてくると考えています。

このチームの中には新人PSWが数人含まれています。勿論、今年入社したばかりなので訪問支援は見学したことはありますが、行動はこれが初めてです。そこで注意しているのが2人1組という体制です。新人PSWはベテランNSなどとコンビを組んでもらっています。それは勉強のためだけでなく、被災地の道路や家屋は危険が沢山です。支援者の安全確保と燃え尽き防止(車の中での会話などリラックスできます)、今後の連携強化のためにあえてそういった体制にしています。

今後は現在の450人だけでなく、自立支援医療利用者にまで拡大して状況確認をすることになろうかと思います(まだ未定です)。

某副会長と心配しているのはクローズアップされている柏崎よりも今ひとつ話題に上らない(私が情報不足なのかもしれませんが・・・)出雲崎や和島あたりがどういう状況なのかということです。情報があったら協会のホームページに提供してほしいです。

さて本題ですが、本日11時に私の所属する茨内地域生活支援センターの電気が復旧しました。これに合わせて、本日正午より正式に県の「こころのケアチーム」の拠点及び「被災障害者の総合相談」拠点として茨内が決定しました。よって今後こころのケアに関すること、障害者支援にかんすることは茨内に寄せられることになりました。正直、かなりきつい事業をお願いされたもんだなという想いもあります。この2事業を円滑に進めるための調整が私の役目でした。

どう展開するかということですが、簡単に書くと、いろいろな相談を茨内のPSW2人が受け、それをニーズに応じてバックアップ機関にフォローや支援をお願いするということです。つまり、茨内でコーディネイトをします。そのバックアップのひとつに、(1)派遣されるこころのケアチームがありますし、(2)高齢者関係は介護高齢対策課、(3)身体的不調等はかかりつけや医療班に依頼、(4)精神障害者の関係は柏崎厚生病院チーム、(5)身体・知的障害はふくしパートナー合同チーム(コロニーや県相談員など)、(6)、(7)もありますが割愛します。そこに依頼するイメージです。在宅支援が基本なので、柏崎厚生病院チーム(20人)やふくしパートナー(12人)の地域支援部隊2チームについてはスタッフを充実してもらっています。支援によっては入院・入所も必要ですからそういった体制も整えています。

この体制で注意しているのは、茨内で相談受理後にたらいまわしを予防するため、茨内からそれぞれのチームリーダーに依頼をかけそのリーダーから指名されたチームメンバーから相談者にアクセスしてもらうよう責任制を明確化しました。支援報告も随時茨内に戻るよう組み立てています。

根回しやら、理解を得るのに半日かかりましたが、本格的な稼動が明日からなので果たして上手くいくかやってみないとわかりませんし、皆さんと協議・修正しながら支援が届かないことがないよう注意していきたいと思っています。

午後から医療センターチームがこころのケアで来てくれましたが、市内の渋滞に巻き込まれ移動に時間がかかっています。

蛇足ですが、私は今回ママチャリを調達し渋滞箇所は移動しています。柏崎に支援に来る方でお金に余裕があれば折りたたみチャリがあると良いかもしれません。

(報告者:岡部正文さん/新潟県支部長・新潟県精神保健福祉士協会会長)


△前のページへもどる