<2007/07/17>
※新潟県支部の岡部支部長から送信いただいたメール(7月16日、20時07分)を掲載いたします。
[新潟県支部⇒本部事務局]
Aさん経由で情報が入っているかも知れませんが、ネット環境にたどり着けましたので、中越沖地震発生から岡部が把握している状況を報告します。
10時13分、家族で買い物に家を出かけ100m走ったところ地震に遭遇しました。すぐさま自宅に帰りテレビで情報収集をすると柏崎が震度6強という情報だったので急いで職場に向かいました。長岡市大積町から地蔵峠を越えて旧西山町に抜け刈羽村を通り柏崎に入りましたが抜け道を通っても普段35kmを50分でいけるところ、今日は2時間10分かかりました(国道8号線は通行止めです)。これは旧西山町や刈羽村の道路の陥没等がひどく対向車のすれ違いに時間がかかったためです。このひどい箇所においては木造家屋の倒壊(特に作業小屋)の倒壊が数え切れないほどありました。今回は本当に家屋の倒壊の多さに驚いています。私の印象では合併前の柏崎市より、旧西山町や刈羽村での家屋倒壊が多い気がしました。
また、柏崎へのルートは長岡→旧越路→旧小国→柏崎(北条に出ます)がスムーズです。小千谷からも旧小国経由で柏崎に入るのがスムーズです。長岡からは上手くいけば1時間で柏崎に到着します。職場の茨内地域生活支援センターは建物は問題なく、建物の周囲や駐車場が地割れ一部陥没している状況です。
柏崎は一部を除いてライフラインがストップしていますので市内の小・中学校・保育所全てが避難所になりました。徐々に仮設トイレや食料・水の配給が行われそうです。
午後12時ころから、センターのスタッフ2名で柏崎市中心部の地域や避難所を回りましたが夕方になり避難者が多くなっている状況です。市内各所で木造家屋の倒壊や道路の陥没が著しい状況です。
単身・障害者と老親の世帯などで近所とのつながりが弱い方を中心に訪問し避難所への誘導をしました。
県外ナンバー(野田・群馬)の車も数多くすれ違いました。
明日からは、水分・トイレ・食事・電気の確保が課題となりそうです。私はセンターの管理者として市役所・保健所・関係施設と連携し、まずは地域で生活する障害者の安全確保・不安除去を職員と手分けして実施する予定です。避難所へ誘導した後のコマゴマとした継続したケア(何に困っているか?必要なものは何か?)が必要と感じています。この継続した個別的ケアを実施するために、有効な情報を個別に提供する必要がありますが、今のところ電気・電話等が使えないため情報収集がラジオ・ワンセグテレビに頼らざるを得ません。携帯もつながりにくくなっています。
柏崎市の精神科病院や生活訓練施設もライフラインがストップしている状況です。グループホームの方も一部生活訓練施設に避難しています。
取り急ぎ報告です。しばらく電話が不通だと思いますので、何かありましたら職場専用携帯に連絡をお願いします。
(報告者:岡部正文さん/新潟県支部長・新潟県精神保健福祉士協会会長)