お知らせ

<2007/03/30>

【会長メッセージ】"誰がための国家資格か"を忘れずに−第9回国家試験に合格された皆さんへ−

社団法人日本精神保健福祉士協会
会長 竹中秀彦

 第9回国家試験に合格された皆さん、おめでとうございます。皆さんはまさに精神保健福祉士として働くためのスタートラインに立とうとしているところです。まずは早期に財団法人社会福祉振興・試験センターへの登録を済ませてください。

 わが国の障害保健医療福祉施策は、昨年10月に本格施行された障害者自立支援法をはじめ、医療制度改革や介護保険法の改正等、一大変革期にあります。とくに、障害者自立支援法では、身体・知的・精神の3障害一元化が謳われたものの、所得保障や障害程度区分、障害福祉サービスにおいては、いまだ障害種別間の格差もあり、早くも見直しにむけた課題が山積しています。

 また、社会福祉や社会保険サービス支援提供体制の変化に応じて、福祉人材のあり方も見直しが行われており、昨年12月には「介護福祉士制度及び社会福祉士制度の在り方に関する意見」が公表され、今通常国会に改正法案が上程されています。

 本協会では、こうした制度政策状況を踏まえ、精神保健福祉士の実践現場で求められる知識技術の確保や多様な職域に対応できる資質担保が図れるシステムの構築、福祉人材としての精神保健福祉士制度の発展拡充などを重点目標として、今年度、生涯研修制度体系の構築や今後の精神保健福祉士制度のあり方の提案、組織体制の強化整備等に取り組むこととしております。

 皆さんには、登録後、是非とも本協会及び都道府県精神保健福祉士協会にご入会いただき、常に“誰がための国家資格や組織なのか”を念頭に置きながら、精神障害のある人々の社会的復権と福祉のために“協働する仲間”として活躍されることを切に期待しています。

入会のご案内


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