お知らせ

<2005/04/01>

第7回精神保健福祉士国家試験に合格された皆様へ−社会的復権と福祉−

 現代は「心のケア」が重要視される時代になってきました。青少年の「ひきこもり」「虐待」から、うつ病を背景とした中年層の自殺、高齢者の認知症まで対象が広がり、精神保健福祉士の活躍が期待される場は精神保健福祉分野の関係機関や施設のみならず、教育分野や民間企業などにおいても増えつつあります。

 しかし、本協会の前身である日本精神医学ソーシャル・ワーカー協会が任意団体として創設されたのは1964年、精神保健福祉領域のソーシャルワーカーが国家資格化されたのは1997年と歴史が浅く、まだまだ制度も財源も不十分です。

 本協会の社団法人化は昨年(2004年6月1日)のことであり、公益法人としての組織をこれから皆さんと作っていかなければなりません。

 まずは、国際比較によっても明らかになった長期入院の状態にある精神障害のある方々の社会参加と、退院後の地域生活支援体制の充実について、団体として厚生労働省と話し合わなければなりません。

 また、精神保健福祉士自身の資質向上を目的とした生涯研修制度の体系化に取り組み、全国どこでも研修の機会を保障するとともに、一定の資質を備えた精神保健福祉士が地域生活支援システムの構築について市町村と話し合える体制づくりが必要です。それには、本部と都道府県支部が連携した情報提供の充実を図ることが大切と考えており、実行しつつあるところです。

 皆さんが本協会に入会され、精神障害者の社会的復権と福祉のために協働する仲間として活躍されることを祈念いたします。

社団法人日本精神保健福祉士協会
  会長 高 橋   一

■入会のご案内


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