<2004/02/20>
日本精神保健福祉士協会 診療報酬委員会
平成16年度社会保険診療報酬改訂については、2月13日に開催された第50回中央社会保険医療協議会に諮問され、同日、厚生労働大臣に答申書が提出されました。
答申書は本協会HP(会員ページ「精神保健福祉情報」)に掲載しておりますが、その中から「精神医療」部分について本協会診療報酬委員会のコメントを付してお知らせいたします。
精神医療
1.医療保護入院等における適切な処遇の確保を評価
医療保護入院等の患者に対する精神保健指定医の計画的な治療管理の評価を行う。
1)医療保護入院等診療料(入院中1回)(新設)⇒300点
※算定要件
院内に患者行動制限最小化委員会を設置していること 等
【コメント】委員会構成は精神保健指定医・看護師・精神保健福祉士等とされている。
2.精神科包括評価病棟における標準的薬物治療の評価
精神科の包括評価を行っている病棟における非定型抗精神病薬を用いた治療の評価を行う。
1)特定抗精神病薬治療管理加算(1日につき)(新設)⇒10点
3.精神科入院患者の地域への復帰支援と在宅医療評価
1)精神科退院前訪問指導料の訪問回数増380点(3回まで)
複数職種による訪問の評価320点(加算)
【コメント】退院促進の担い手として、精神保健福祉士の活動の評価と考えられる。
2)精神科訪問看護・指導料における複数名の訪問の評価⇒450点(加算)
【コメント】地域生活支援の担い手として、精神保健福祉士の活動も評価されたと考えられる。
3)精神科デイケア等の実施回数の見直し
4)特定入院料算定患者などが他医療機関を受診した場合の取り扱いの変更
上記による入院患者が他医療機関を受診する際、入院基本料の85%を減額する。⇒70%