<2004/06/01>
厚生労働省の社会保障審議会障害者部会は5月31日、介護保険との統合に向けた議論で要介護認定に言及、高齢者介護とは異なる障害者の介護ニーズを踏まえた認定基準が必要として、調査と検討を当局に求めた。
身体や精神障害者団体の委員らが、現在の介護保険の認定基準をそのまま会員に当てはめた仮調査をしたところ、ほとんどが要支援か要介護1の軽度になったと指摘。社会参加への支援が必要な障害者にはサービスの量が足りないと懸念した。座長の京極高宣・日本社会事業大学学長も「身体特性だけ見ると障害者は非常に軽いことになってしまう」と、障害者向けの認定基準を設定するための調査を当局に求めた。
次回4日の部会で中間まとめのたたき台が示される。今月25日までに、介護保険に統合するかどうかの方針を固め、社保審介護保険部会に伝える。上乗せ・横だしサービスの中身、本人負担の割合など、具体的な内容は秋以降に議論する。(JMA
PRESS NETWORK・06/01)