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<2004/05/25>

国連・障害者権利条約制定に向け、第3回特別委員会始まる!

 今、国連で「障害者の権利条約」制定にむけた協議が進んでいることをご存知ですか?
 2001年10月の国連総会でのメキシコ大統領による演説が発端となり、同年12月に、第56回国連総会にて、障害者の権利条約について話し合うための委員会(※1)が設置されることになりました。すでに2回の国連・特別委員会と作業部会(※2)が開かれ、まずは条約のたたき台となる草案作成にまでいたっています。

 「条約」と聞くと、どこか遠い話・・・という感じがしそうですが、決してそんなことはありません。
 日本では、「憲法>条約>法律>政令>省令>通達」という優先順位があり、政府は批准した条約にそぐわない法律等があれば改正しなければなりません。ポイントはどれだけレベルの高い条約を制定できるかです。草案をまとめた作業部会には、精神障害を含む障害当事者のNGOが参加しました。条約作成過程でのNGO参加は初めてのことです。

 そしていよいよ5月24日から第3回委員会が、ニューヨーク国連本部にて開会しました(6月4日まで)。委員会では、草案を元に各国政府代表により議論が進んでいく予定です。どうぞ今後の動きにご注目ください!

【条約情報サイト】
・「国連障害者の権利条約」・・・各会議報告、経過や予定などを掲載。障害保健福祉研究情報システムへリンク)

【「第3回特別委員会」速報】
・「障害者権利条約を考える」・・・同委員会を傍聴している方からの現地レポートを掲載。(全国障害者問題研究会へリンク)


※1 「障害者の権利及び尊厳の保護及び促進に関する包括的かつ総合的な国際条約に関する特別委員会」
※2 「国連加盟国及びオブザーバーが特別委員会で条約草案について交渉するための基礎となる条約文案を作成しかつ提示することを目的とする作業部会」


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