令和6年度 厚生労働省・依存症対策全国センター「依存症の治療・相談等に係る指導者養成事業」
2024年度「依存症(アルコール・薬物・ギャンブル等・ゲーム)回復支援研修」
「トリートメント・ギャップ」の解消を目指す!
基本知識・技術を知り、かかわる意欲を高め、実践できる依存症回復支援研修
〜ソーシャルワークベース〜
「もしかしたら依存症かもしれない。どのようにかかわったらいいのだろう」
「かかわりたいけど一人では難しい」
と、現場で悩んだり困ったりしていませんか?
依存症(アルコール・薬物・ギャンブル等・ゲーム)回復支援研修とは
依存症は、自分自身も身近な周囲も病気とわかりにくい、慢性で進行性の病です。健康問題、貧困、家庭不和、自死、虐待などの社会的問題を背景とする生きづらさなどから、依存対象に頼らざるをえなくなり、いつの間にかコントロールが効かなくなってしまうものです。深刻化する前に少しでも早く気づき、治療や支援につながる必要があります。
しかし現状は、支援者でさえも「見ようとしないと見えない」問題であることから、治療に繋がっている人は少なく、繋がるタイミングも遅くなりがちです。
研修の目的
「トリートメント(治療・支援)・ギャップ」の解消を目指し、都道府県等における依存症の支援に必要な人材養成を推進し、都道府県等において指導的な役割を果たす専門家を養成することです。
研修の到達目標
アルコール・薬物・ギャンブル・ゲームを中心とする依存症全般の基本的な知識やソーシャルワークをベースにした早期発見・早期介入の支援技術を知り、かかわる意欲を高め、実践できるようになることです。
開催概要
令和6年度は、公益社団法人日本精神保健福祉士協会が依存症対策全国センター(久里浜医療センター)より受託し、ソーシャルワーカー5団体※が合同で主催します。
※ソーシャルワーカー5団体(一般社団法人日本アルコール関連問題ソーシャルワーカー協会、公益社団法人日本医療ソーシャルワーカー協会、公益社団法人日本社会福祉士会、公益社団法人日本精神保健福祉士協会、特定非営利活動法人日本ソーシャルワーカー協会)が「汎用性の高い依存症支援の修得を目指すソーシャルワーカー関係団体協議会」として協働し、企画・主催しています。
開催日時・申込資格等
項目 | 内容 |
---|---|
研修日時 | 【オンデマンド視聴研修】 【オンラインライブ演習】 |
実施方法 | Zoomによるオンライン研修 |
定員 | 100名 ※定員を超えた場合は、地域のバランスや職種・受講動機などを考慮して受講者を選考いたします。 |
受講料 | 無料 |
研修対象 | どちらかに該当する方が研修対象です。主催団体の会員以外の方もお申込みいただけます。
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申込資格 | 次の3項目すべてを満たす方のみお申し込みください。
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修了証書 | 研修修了者には修了証書を授与します。 ※所定時間を受講されていない方は、修了証書を交付できませんのでご留意ください。 |
プログラム
オンデマンド視聴研修プログラム概要
科目 | 内容 | 時間(分) | 講師(予定) |
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1 | アディクションSW総論 | (165) | |
1)社会的問題とアディクションSW | 30 | 稗田 里香(東京通信大学) | |
2)依存症の医学的理解 | 90 | 松本 俊彦(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター) | |
3)対象者理解 | 45 | 岡村 真紀(高嶺病院) | |
2 | アディクションSW総論(回復支援) | 45 | 板倉 康広(日本福祉教育専門学校) |
3 | アディクションSW各論 | (220) | |
1)アルコール依存 | 60 | 松浦 千恵(安東医院) | |
2)薬物依存 | 60 | 永尾 奈生実(赤城高原ホスピタル) 引土 絵未(日本女子大学) |
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3)ギャンブル等依存 | 60 | 阿部 誠(雷門メンタルクリニック) | |
4)ゲーム依存(本人、家族) | 40 | 前園 真毅(久里浜医療センター) | |
4 | アディクションと家族 | (100) | |
1)家族介入 | 50 | 高橋 陽介(久里浜医療センター) | |
2)包括的な家族問題の理解と支援 | 50 | 山本 由紀(国際医療福祉大学) |
オンラインライブ演習プログラム概要
科目 | 内容 | コーディネーター等 |
---|---|---|
1 | 回復の体験を聴き回復を信じることができる 〜依存の回復の語りとグループワーク |
<コーディネーター> 藤原 尚(日本ソーシャルワーカー協会、大元酒類販売株式会社 酒害相談室) アルコール依存症当事者、薬物依存症当事者、ギャンブル依存症当事者、ゲーム依存症当事者、依存症当事者のご家族 |
科目 | 内容 | コーディネーター等 |
---|---|---|
2 | 回復支援を始める 〜グループワークによる事例検討 |
<企画・コーディネーター> 日本精神保健福祉士協会 |
3 | それぞれの現場にある依存症支援の実情を共有する 〜シンポジウム(SW5団体) |
<コーディネーター> 日本医療ソーシャルワーカー協会 |
4 | 現場でできるアクション・プラン(実践目標)をたてる | 日本アルコール関連問題ソーシャルワーカー協会 |
※プログラムは変更となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
申込み概要
申込方法
- 参加希望の方は、以下の参加申込みウェブフォームよりお申込みください。
お申込みに際しては、上記記載の「申込資格」3点すべてに該当すること、またウェブフォームに記載の「受講にあたっての確認事項」と「依存症(アルコール・薬物・ギャンブル等・ゲーム)回復支援研修における禁止事項」に同意いただく必要があります。
2024年度「依存症(アルコール・薬物・ギャンブル等・ゲーム)回復支援研修」 参加申込みウェブフォーム |
- メールアドレスの入力が必須となっております。受講時に使用するPC等の個人アドレスをご登録ください。フォーム送信後、申込内容の控えが自動返信されます。自動返信メールが届かない場合は、日本精神保健福祉士協会事務局にご連絡ください。
- 申込内容に不備や不明点等があった場合には、日本精神保健福祉士協会事務局よりメールまたはお電話にてご連絡いたします。
- 変更、参加取消の際は、日本精神保健福祉士協会事務局までご連絡ください。重複申込となってしまうため、再度フォームから送信しないでください。
- 参加申込み後、2025年3月1日(土)、2日(日)のオンラインライブ演習に参加できなくなった場合は、申込資格を喪失するため、日本精神保健福祉士協会事務局まで必ずご連絡ください。限られた定員での研修であり、演習の準備をしておりますのでご理解、ご協力ください。
申込期間
2024年9月13日(金)〜12月19日(木)23:59まで
受講決定
定員を超えた場合は、地域のバランスや職種・受講動機などを考慮して受講者を選考いたします。選考結果は、2025年1月8日(水)までにメールで通知します。
*メールを受信できるようにあらかじめ設定をお願いします。
その他
- 受講にかかる通信料は受講者負担となります。
- 参加者名簿を作成します。名簿には参加者全員のお名前・都道府県名を掲載いたしますが、勤務先の掲載の可否は申込みフォームにてお知らせください。
- 日本精神保健福祉士協会構成員の方は、研修受講後「私の研鑽データ」に単位登録できます。構成員マイページよりアクセスください。
ソーシャルワーカー団体が開催する依存症研修のご案内
本研修を企画・主催する各ソーシャルワーカー団体が別途開催する依存症に関する研修をご案内いたします。それぞれの研修の詳細は、各団体のウェブサイトからご確認ください。
一般社団法人日本アルコール関連問題ソーシャルワーカー協会
公益社団法人日本医療ソーシャルワーカー協会
2024年度一般医療機関における依存症リカバリーソーシャルワーク研修「依存症と被災地支援」
(今年度の募集は締め切らせていただいております)
公益社団法人日本社会福祉士会
依存症(アディクション)における対象者理解と家族の支援(Eラーニング講座)
公益社団法人日本精神保健福祉士協会
アディクション・オープンゼミナール2024(学生及び初任者対象)
問い合わせ先
公益社団法人日本精神保健福祉士協会 事務局(担当:小澤)
〒160-0015 東京都新宿区大京町23番地3 四谷オーキッドビル7階
事務局開局時間:9:30〜17:30(土日祝日を除く)
TEL:03-5366-3152 E-mail:office▲jamhsw.or.jp(▲を@へ変更して送信ください。)
委託団体、受託団体、企画・主催
委託団体
独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター(依存症対策全国センター)
受託団体
企画・主催
汎用性の高い依存症支援の修得を目指すソーシャルワーカー関係団体協議会